イカナゴシンコ(新子)漁況予報
兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センターが今春、瀬戸内海で行われるイカナゴのシンコ(稚魚)漁に向けた「イカナゴシンコ(新子)漁況予報」を公表しており、昨年と同じく2017年漁期以降の不漁年の中でも最も厳しい漁模様が予想されるとされています!
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詳細な調査結果がまとめられた資料はこちらから
兵庫県の記者発表資料でも播磨灘・大阪湾・紀伊水道の3海域ともほぼ漁獲が見込まれないことが予想されるとされており、大阪湾に関しては大阪湾に関しては昨年と同じく自主休漁されることが既に発表されています
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1 イカナゴシンコ(新子)漁況予報
(1)シンコ漁予測(概要)
播磨灘、大阪湾、紀伊水道海域とも、平年(各調査開始年から直近年までの平均値)を大きく下回る。
(2)調査結果
【産卵親魚の調査(調査期間 令和6年12月2日から令和7年1月6日)】
主産卵場である鹿ノ瀬海域での親魚密度及び産卵量指数(親魚の大きさを考慮して算出した産卵量の目安)ともに昨年を下回り、かつ、平年値(昭和61年~令和4年の平均値)を大きく下回った。
【稚仔の調査(調査期間 令和7年1月21日から31日】
1調査点あたりの平均採集尾数は、近年の不漁年の中でも分布量は低水準で、大阪湾と播磨灘では最低値であった。
(3)シンコ漁の予測
産卵量は非常に低水準であった昨年を下回り、稚仔の分布量も昨年を下回っている。このため、今漁期も、播磨灘、大阪湾および紀伊水道の3海域ともほぼ漁獲が見込まれないことが予想される。
2 シンコ漁の操業の対応
(1)大阪湾海域の対応
漁業者による試験操業を実施せず、前漁期に引き続き今漁期も自主休漁することに決定しています。
なお、3月6日に大阪湾の成育状況などを確認する目的で、神戸市漁協所属漁船1統による採集調査(垂水漁港を7時に出港、20分間曳網)を実施します。
(2)播磨灘海域の対応
3月6日に漁業者による試験操業を実施し、水産技術センターの解析結果とあわせて操業の実施を判断します。
3 漁業者による資源管理の取組
(1)本県の漁業者は、湾灘ごとに統一した解禁日や終漁日の設定などの資源管理に取り組んできましたが、近年の中でも最も厳しい資源状態となっています。このため、引き続き、持続可能な漁業を目指して、イカナゴの資源管理に取り組みます。
(2)本県水産技術センターの調査研究により、海域の貧栄養化がイカナゴ資源の減少に影響を及ぼしていることが解明されました。近年ではさらに海水温上昇による影響も懸念されますが、県では海域の栄養塩環境の改善が重要であると考えており、関係部局と連携して市町の協力のもと下水処理施設からの窒素供給の拡大に取り組んでいます。
(3)漁業者は、積極的な資源管理に取り組みながら、イカナゴの生息環境改善に向けた海底耕耘のほか、昨年5月にはイカナゴの産卵数を増加させるための海域への餌料供給に初めて取り組みました。
兵庫県/令和7年漁期イカナゴシンコ(新子)の漁況予報及び操業の対応
昨年のイカナゴシンコ漁に関しては大阪湾で自主休漁となり、播磨灘も1日のみで終漁となってしまっていました
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いかなごの解禁日などに関する情報のまとめ記事はこちら!
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