春の風物詩とも言われる いかなご!このページでは2024年(令和6年)のいかなご漁の解禁日・終漁日や値段の相場などに関する情報をまとめています!
今年のイカナゴシンコ漁の時期はどうだろう!?
いかなごはやっぱりくぎ煮かな?
兵庫県での イカナゴ漁解禁日 の取組みは平成5年頃から始まっており、例年2月中旬頃に漁業者が試験操業を行い、採集されたサンプルの全長等を県立技術センターが解析して、その情報を基に関係漁業者が解禁日を決定しています。また、兵庫県におけるイカナゴの資源量は近年減少傾向にあり、翌年に向けて少しでも多くのイカナゴ資源を残すため平成29年(2017年)から早めの終漁日を設定し、翌年の親魚資源の確保に取組んでいます
2024年(令和6年)いかなご解禁日
2024年3月11日(月)
昨年は2023年3月4日(土)
見送り(解禁なし)
昨年は2023年3月4日(土)
播磨灘の解禁日が延期
元々の解禁予定日であった2024年3月9日(土)が悪天候のため中止となり、3月11日(月)に変更されるそうです
播磨灘は解禁・大阪湾は見送り
2024年2月26日(月)に再協議が行われた結果、播磨灘は2024年3月9日(土)にイカナゴシンコ漁が解禁されることが発表されましたが、大阪湾での今季の漁は見送られるとのことです
解禁日が協議されるも結論でず
2024年のイカナゴ漁解禁日について兵庫県と大阪府の漁業者らが2024年2月22日(木)に協議されましたが、漁を行うか中止かを巡って意見が分かれ、結論が出なかったそう。2月26日(月)に再協議する方針とのことです
例年、いかなごシンコ漁 は2月下旬~3月上旬頃に解禁となります。 2023年のいかなごシンコ漁解禁日は3月4日(土)でした
2024年(令和6年)いかなご終漁日
2024年3月11日(月)
昨年は2023年3月17日(金)
見送り(解禁なし)
昨年は2023年3月8日(水)
2024年 いかなごの販売時期・期間・価格・情報は?
2024年のイカナゴ漁は1日で終漁に(2024年3月11日)
2024年3月11日(月)に解禁されたイカナゴ漁が、1日のみで終漁になることが発表されました!
2024年解禁初日(2024年3月11日)
解禁初日午前の魚の棚商店街内の各鮮魚店の前には入荷待ちの列が長くできていました。価格は4,500~6,000円程度とされている場合が多いようですが、価格が高い以前に供給が少ないため購入できない状態になっているようです
X(Twitter)などで情報収集をしてみるとスーパーによっては入荷がなかったり、入荷未定だったりするようでした
2023年のいかなご解禁初日(2023年3月4日)
昨年(2023年)のいかなご価格は解禁初日は1kgあたり4,000円~5,000円、解禁から1週間ほどの時点で2,000円程度、終盤で1,200円ほどが多かったように思います。詳細は昨年のページをご確認ください
2024年 解禁日までのスケジュール
- イカナゴ親魚調査
12月に2回 - 稚仔の分布調査
紀伊水道・大阪湾・播磨灘:1月24日~26日 - 稚仔分布調査結果の公表
2月上旬頃 - イカナゴシンコ漁況予報の公表
2月中旬頃
2024年の イカナゴシンコ(新子)漁況予報
兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センターから2024年2月19日(月)に公表された「イカナゴシンコ(新子)漁況予報」によると「2017年漁期以降の不漁年の中でも最も厳しい漁模様が予想される」とされています!
2024年 イカナゴ稚仔分布調査結果
2024年2月2日(金)に発表された「2024年 イカナゴ稚仔分布調査結果」によると、播磨灘における海域ごとの稚仔採集尾数平均値(1㎡水柱あたりの尾数)は0.3で、昨年の値(1.7)や平年の値と比べても低い数値でした。大阪湾も一昨年は15.1と大幅な伸びを見せていましたが今年は0.4と昨年よりも低い値になっています
2024年 イカナゴ親魚調査結果
2024年1月9日(火)に発表された「2024年 イカナゴ親魚調査結果」によると、親魚密度(文鎮漕ぎ1回当たりの採集尾数)は11.3尾で、昨年よりも減少しており、不漁が始まった2017年以前に比べると引き続き低い値です。昭和61年を1.00とした場合の今年の産卵量指数は0.17となり、こちらも低い値となっています。今後は1月下旬に稚仔の分布調査が行われ、イカナゴシンコ漁況予報が2月中旬頃に公表される予定です
兵庫県におけるイカナゴの漁獲量
- 平成26年(2014年) 12,372t
- 平成27年(2015年) 10,792t
- 平成28年(2016年) 11,082t
- 平成29年(2017年) 1,001t
- 平成30年(2018年) 1,715t
- 平成31年(2019年) 1,025t
- 令和2年(2020年) 142t
- 令和3年(2021年) 1,467t
- 令和4年(2022年) 1,665t
- 令和5年(2023年) 1,209t
本県におけるイカナゴの漁獲量は、平成14年頃までは1万5千トンから3万トン程度で大きく増減を繰り返していましたが、平成15年以降は1万トン程度で推移しており、平成29年以降は減少し2千トンを下回っています。
いかなご漁について(兵庫県)
イカナゴ減少のシナリオ
これまでは汚染物質である栄養塩(窒素、リン)の排出を減らしてきたが、現在では海水が綺麗になりすぎた影響で生き物の栄養が不足してきたため管理しながら流せるよう方針転換されています
2022年11月には明石市で「豊かな海づくりフェスタ2022」が開催されましたね!
過去のイカナゴ新子漁解禁日・終漁日情報
漁期 | 解禁日 | 終漁日 大阪湾 | 終漁日 播磨灘 |
令和6年(2024年) | 3月11日 | – | 3月11日 |
令和5年(2023年) | 3月4日 | 3月8日 | 3月17日 |
令和4年(2022年) | 3月1日 | 3月7日 | 3月19日 |
令和3年(2021年) | 3月6日 | 3月11日 | 3月20日 |
令和2年(2020年) | 2月29日 | 3月3日 | 3月6日 |
平成31年(2019年) | 3月5日 | 3月8日 | 3月25日 |
平成30年(2018年) | 2月26日 | 3月17日 | 3月24日 |
平成29年(2017年) | 3月7日 | 3月18日 | 3月22日 |
平成28年(2016年) | 3月7日 | 3月29日 | 4月23日 |
いかなごは全国的に獲れる魚だけに呼名も色々で、稚魚は東日本で「コウナゴ(小女子)」、西日本で「シンコ(新子)」。成長したものは北海道で「オオナゴ(大女子)」、東北で「メロウド(女郎人)」、西日本では「フルセ (古背)」、「カマスゴ(加末須古)」、「カナギ(金釘)」などと呼ばれます!