2024年の「イカナゴシンコ(新子)漁況予報」が発表されてる!2017年以降の不漁年の中でも最も厳しいみたい

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2024年の「イカナゴシンコ(新子)漁況予報」が発表!

兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センターが今春、瀬戸内海で行われるイカナゴのシンコ(稚魚)漁に向けた「イカナゴシンコ(新子)漁況予報」を公表しており、「2017年漁期以降の不漁年の中でも最も厳しい漁模様が予想される」とされています!

詳細な調査結果がまとめられた資料はこちら!

1 シンコ漁予測(概要)

海 域漁況予報
播磨灘各海域とも平年を大きく下回る
大阪湾
紀伊水道

 平年:各調査開始年から直近年までの平均値を基本とする。

2 調査結果

(1)産卵親魚の調査(調査期間 令和5年12月1日から翌年1月4日)

主産卵場である鹿ノ瀬海域での親魚密度は、昨年を下回り、平年値を大きく下回った。産卵量指数(親魚の大きさを考慮して算出した産卵量の目安)も昨年を下回り、平年値を大きく下回った。

(2)稚仔の調査(調査期間 令和6年1月25日から29日)

1調査点あたりの平均採集尾数は、播磨灘が0.3尾(昨年1.7尾、平年値9.6尾)、大阪湾が0.4尾(昨年2.2尾、平年値14.2尾)、紀伊水道が0.1尾(昨年0.6尾、平年値2.9尾)であり、各海域ともに、昨年及び平年を大きく下回り、近年続く不漁年の中でも分布量は低水準であった。

3 シンコ漁の予測

産卵量は低水準であった昨年を下回り、稚仔の分布量も昨年を下回っていることから、今漁期は、播磨灘、大阪湾および紀伊水道の3海域ともほぼ漁獲が見込まれないことが予想される。

4 漁業者による資源管理の取組

本県の漁業者は、これまで湾灘ごとに統一した解禁日や終漁日の設定などの資源管理に取り組んできましたが、近年の中でも最も厳しい不漁が予測されます。このため、引き続き、持続可能な漁業を目指して、イカナゴの資源管理に取組みます。

兵庫県/令和6年漁期イカナゴシンコ(新子)漁況予報

神戸新聞NEXTのニュースにも掲載されており、8年連続の不漁予報で、兵庫県水産技術センターは漁業者らに「本当に危機的な状況。資源を最大限残すことを考慮した取り組みを検討してほしい」と呼びかけているのだそう

調査によると、推定産卵量は昨年の約半分で直近の10年間で3番目に低い。平年値と比べても20分の1程度にとどまった。1地点当たりの稚魚数は播磨灘で昨年比の18%、大阪湾で17%、紀伊水道で17%といずれも大きく減った。

シンコ漁は、例年2月末~3月上旬に解禁。日程は、漁業者が試験操業した結果を基に自主的に決める。県内のシンコ漁はかつて1万~2万トン台の水揚げがあったが、17年に前年比91%減の1001トンに激減。その後は極端な不漁が続き、22年の漁獲量は1665トン(速報値)、23年は1209トン(同)と低迷している。

漁業者は資源保護のため、1カ月余りあった漁期を数日~約20日に短縮する対策を続けている。

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